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軽油

<石油小辞典 6>

軽 油(Diesel・ディーゼル)パワーショベル

軽油は、石油製品の中で地味(じみ)な印象(いんしょう)を持つ人も多いと思いますが、実際のところは輸送産業(ゆそうさんぎょう)を支える貢献者(こうけんしゃ)といえる存在なのです。

流通(りゅうつう)を支(ささ)える軽油

「軽油」という名前は重油に対比する形でつけられています。原油の蒸留によって得られる沸点範囲が180~350℃程度のもので、精製直後は無色ですが、出荷前(しゅっかまえ)にエメラルドグリーンなどに着色され、他の石油製品との見分けがしやすくされています。軽油は主にディーゼルエンジンを搭載(とうさい)した車両や列車、船舶(せんぱく)の燃料として用いられ、発達した輸送網(ゆそうもう)を陰で支えています。

軽油の性質

軽油は、沸点(ふってん)が180℃から350℃で引火点(いんかてん)が50℃から60℃と灯油並みに安定した石油製品です。そのため、ガソリンスタンドで買う際にはポリタンクでも十分なのでが、ガソリンが約500℃で自然発火(しぜんはっか)するのに対して軽油は約350℃で自然発火するという性質があります。この自然発火温度の違いのため、ガソリンエンジンに軽油は使えないのです。

軽油を最大に活かすディーゼルエンジン

ガソリンエンジンは空気とガソリンを混合(こんごう)した気体をエンジンの燃焼室内(ねんしょうしつない)に導いてスパークプラグで発火させる構造(こうぞう)になっていますが、ディーゼルエンジンの場合、燃焼室内の空気を圧縮(あっしゅく)して温度を上げることで軽油の自然発火(しぜんはっか)温度に近づけて、燃焼室に霧状(きりじょう)の軽油を吹き込んで発火させるという構造をとっています。この構造の違いのため軽油をガソリンエンジンに、またガソリンをディーゼルエンジンに使えないのです。

ディーゼルは力持ち

軽油を使用したディーゼルエンジンは、パワーが強く、同量のガソリンよりも燃費(ねんぴ)が良い上に、排出(はいしゅつ)される二酸化炭素の量が少ないという特徴(とくちょう)を持っているので、軽油はトラックや建設重機(けんせつじゅうき)などに最適な燃料であるといえます。

ディーゼルの排気ガス

しかし、物事には長所があれば必ず短所もあります。ディーゼルエンジンの最大の短所といわれているのが、その排気(はいき)ガスです。ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれているのは、石油製品の特徴上必ず発生する窒素酸化物(ちっそさんかぶつ・NOx)と、PMと呼ばれる物質です。PMとは「Particulate Matter(パーティキュレート・マター)」、粒子状物質(りゅうしじょうぶっしつ)のことで、ディーゼルエンジンの構造上どうしても発生してしまう物質なのです。

ガソリンエンジンは気化(きか)したガソリンを燃焼させるのに対して、ディーゼルエンジンは微細(びさい)な液体を自然発火させるため燃え方にムラが出来てしまうのです。この不完全燃焼(ふかんぜんねんしょう)になった微細な軽油は、排気ガスとともに排気されることでPMになるのです。 PMは、ディーゼルエンジン独特の黒煙の原因となり大気汚染(たいきおせん)の原因ともなっていました。

ディーゼル排気もクリーンに

近年ドイツや日本をはじめ世界をリードしている自動車メーカーは環境問題に力を注ぎ、技術革新(ぎじゅつかくしん)を進め現在は排気ガスも問題ないレベルまで来ていることは、周知(しゅうち)の事実です。「ディーゼルエンジン=黒煙」のイメージもそう遠くない将来なくなり、軽油はガソリンに代わって安くていい燃料という時代がやってくるでしょう。

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