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重油

<石油小辞典 7>

重 油(じゅうゆ)

重油」と聞いて、皆さんはどのようなイメージを抱(いだ)くでしょうか? 「黒くてドロッとした油」だったり、「油まみれになった鳥が苦しんでいる光景(こうけい)」だったりするのでしょうか。しかし、そういったイメージを抱きながらも私たちは重油についてあまりよく知っていません。

重油は、原油を蒸留する工程でガソリンや灯油、軽油を取り出した後に残る石油製品です。そのため、他の石油製品にはほとんど含まれていないタールやアスファルトを含むため見た目に黒くてドロドロと粘っこくなるのです。

 

重油は、他の石油製品よりも高い発熱量(はつねつりょう)を持っているため、エンジンなどの内燃機関(ないねんきかん)よりもボイラーなどの外燃機関(がいねんきかん)を動かすための燃料として力を発揮(はっき)します。

重油の使い道

重油は精製してアスファルトの原料や、発電や大型船舶(せんぱく)の燃料として使用されます。重油は火力が強いので大きなものを動かすとか、大量の電気を生み出すといった作業に適した燃料となるのです。重油から分離(ぶんり)されたアスファルトは、道路整備(どうろせいび)などの目的に使用されます。

重油の種類

重油には、税法上(ぜいほうじょう)いくつかの種類に分類(ぶんるい)されています。
重油はA重油・B重油・C重油の三種類に分類されます。この分類の違いは、「残渣油(ざんさゆ)」と呼ばれる蒸留後に残った油と、軽油をどの程度の割合で混合したかで決まります。
A重油は残渣油1:軽油9の割合、B重油は残渣油5:軽油5の割合、C重油は残渣油9:軽油1の割合が基準となっています。

油と水をミックスさせたエマルジョン燃料

油と水は、決してひとつにならないものの例えとして使われてきました。しかし、科学の発達によって油と水を混合させることが可能になりました。

 

油と水を混合させる仲立ちをするものを乳化剤と呼び、乳化剤(にゅうかざい)の力で混合(こんごう)した液体をエマルジョンといいます。

エマルジョン燃料は、重油などと水を乳化剤の役割を果たす界面活性剤の力で混合した燃料なのです。

 

重油などをエマルジョン燃料に加工すると、水分子が蒸発することで油分子の大きさが小さくなり燃焼しやすくなるのです。
そして、普通に重油などを燃やすよりも排気ガスに窒素酸化物(ちっそさんかぶつ)やPM(粒子状物質・りゅうしじょうぶっしつ)などの汚染物質(おせんぶっしつ)が少なくなるというメリットが生まれるのです。

 

エマルジョン燃料は、近年実用化(じつようか)のための研究が始まったところで完全に実用化されていないのですが、汚染物質の減少のみならず燃費(ねんぴ)の向上(こうじょう)と言う効果(こうか)もあるため、実用化(じつようか)が期待されています。

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